20代でも会社を辞めて独立するのは怖いことではない件

「フリーランスになることが流行ってるけど安定した仕事を辞めるのは怖い」
「独立することは怖いと思わないけど、会社を辞める時の手続きなどが分からない」
「世の中のフリーランスの人たちがどんな手順で会社を辞めて独立したのか経緯を知りたい」

本日はそんな方に向けて会社の辞め方とフリーランスとしての始め方を解説していきます。

安定した勤務先を離れて独立することは、時折恐れを伴う一大決断と言えるでしょう。

また会社の退職にあたり、必要となる手続きなどがあり事前に教わることは無いので分からないことが多いでしょう。

実際に個人のフリーランスとして働くときに保険や年金はどうするのか、役所に何を提出するのかなど地味に大事な作業について事前に知っておくことで不安が和らぐはずです。

この記事では「20代でも会社を辞めて独立するのは怖いことではない」という信念のもと、そのメリットや成功への道筋についてお話ししていきます。

新たな挑戦の先に広がる可能性に向けて、一歩踏み出す勇気を鼓舞する手助けとなるかもしれません。

フリーランスとして独立するにあたり会社を辞めるときに必要なこと

まずは会社を辞める時の話です。

会社を辞めるときには最低限やらないといけないことがあり、会社からも案内があるかと思いますが事前に知っておきましょう。

①退職願を提出

まずは上司もしくは人事部に退職願を作って提出するところから始まります。

テンプレートが会社によって決まっている場合はそちらを使用して、決まっていない場合は自分でワードなどで作りましょう。

作り方や書き方はネットで調べればたくさん出てきますので、正直コピペで事足りるはずです。

ちなみに退職願を出すときに上司などから慰留されることがあるかと思いますが、これは断る一択だと思っていてください。

「辞められたら困る」
「君のことは評価している」
「将来のためにならないよ」

これらのセリフは本心かもしれませんが、一度退職したい旨を伝えてしまった以上は印象は悪くなっているのが常です。

上司は評価してくれているかもしれませんが会社としては「一度でも変な気を起こした社員」という見方をするので今後の出世争いからは脱落していることがほとんどです。

そういう意味ではSNSでよく見るドッキリや冷やかしで退職願を出すのはリスクが大きすぎるので辞めましょうね。

②雇用保険被保険者証をもらう

正社員であれば必ず雇用保険に加入しています。

社会保険から国民保険に切り替える際に前職での「社会保険に加入した証拠」として雇用保険被保険者証の提出を求められます。

ハローワークで失業保険をもらうときに必要になりますので会社が忘れている場合は自分から言うように覚えておきましょう。

③離職票をもらう

こちらは会社を退職したことを証明する書類です。

雇用保険被保険者証とセットで必要になりますので確実にもらってください。

ちなみに失業保険は申請してから振り込まれるまで3ヶ月以上かかりますので、手持ちの現金は生活費が足りるように確認してから退職するようにしてくださいね。

フリーランスではなく転職される方であれば新しい会社からの給与があるので怖がる必要はありませんね。

④雇用保険資格喪失連絡票をもらう

こちらは前職の社会保険を完全に抜けたことを証明する書類です。

社会保険から抜ける作業は会社がやってくれるのですが、役所はあなたがいつ抜けたかを知りませんので雇用保険資格喪失連絡票を提出することになります。

ちなみに転職先される方で転職先が決まってから退職する場合は、前職の社会保険を抜けてもすぐに新しい会社で社会保険に加入します。

その際には雇用保険資格喪失連絡票が入らなかったりすることがあります。

あくまで社会保険から個人の国民保険に切り替えるときに必要な書類だからです。

フリーランスの場合は社会保険ではなく個人の国民保険になりますので必ず必要な書類です。

⑤健康保険証など備品を返却

前職で社会保険を抜けたときには会社に前職名義で作った保険証カードを返しましょう。

結局新しい会社でもカードは作りますが、印字されている会社名が違うと使用できないルールになっています。

面倒ですが一旦前職に返して新しい会社からカードを発行してもらうことになります。

合わせてパソコン、スマホ、社員証など、会社から貸与されていた備品があれば返却します。

⑥源泉徴収票をもらう

こちらは前職時代にもらった収入とそれに対する所得税額を示す書類です。

転職される場合は新しい会社で所得税の計算をするときに必要になりますので前職からもらって新しい会社に提出しましょう。

フリーランスの場合もその年の確定申告で税務署に提出しなければいけません。

所得税の計算は会社員かフリーランスかは関係なく、1年間で収入がいくらあったかで計算されます。

会社員の期間とフリーランスの期間が混在している年はそれぞれを合算して所得税を計算するようにルールが決まっているためです。

会社を辞めてフリーランスとして活動を始めるまで

続いて最終出社日が終わった以降の話です。

会社に在籍中に退職関係の手続きは業務の一環としてやっているものが多いので、辞めたあとは個人として働くための準備をします。

ちなみに最終出社日が早かった時は退職関係の手続きが残ったまま退職することになり、その場合はメールや電話などで会社の人事と連絡を取りながら残りの手続きを完了させます。

それでは退職がきっちり完了したとして、続いては以下の対応が必要になります。

①国民保険に切り替える
②国民年金に切り替える
③住民税の支払い

①国民保険に切り替える

そもそも会社員なら社会保険、フリーランスもしくは無職であれば国民保険の加入が義務化されています。

もしどちらにも加入せずに医療機関を利用すると10割負担の金額を支払うことになり、どちらかに加入していれば3割負担の金額だけを支払うのが日本のルールです。

そのため会社を辞めてフリーランスになるのであれば国民保険に自分で役所に行って切り替えないと大変なことになります。

前章で紹介した雇用保険資格喪失連絡票、印鑑を持って区役所に行きましょう、簡単に手続きしてカードは後日郵送されます。

カードが郵送で届いていない間に病院に行ったとしても問題ないように、仮の保険証もしくは保険番号がわかるものを区役所から貰えます。

②国民年金に切り替える

保険と同じく年金についても同じことが言えます。

会社員時代は厚生年金、フリーランスもしくは無職であれば国民年金に入るのが義務になっています。

最近は年金そのものに対する不信感があり「年金をあえて払わない」という方がいますが、現状の法律からいくとあまりオススメできません。

年金と聞くと老後にもらうお金を想像されるかもしれませんが、実は年金はいろんな種類があります。

例えば病気や障害で満足に就労できない場合には障害年金、専業主婦の方が夫を亡くしたときには遺族年金など「若いうちにもらえる年金」があります。

将来もらえる金額が少ないからと言って年金を無視していると、いざという時に困ることになるので払いましょう。

国民年金への切り替えも区役所に行けば大丈夫です。

年金手帳、印鑑、前章で紹介した離職票を持っていきましょう、年金手帳が見当たらない場合は実家を当たってみてください。

あまり例はないですが会社に預ける場合も無くはないので、どうしてもない場合は最後に前職に電話するのも良いかもしれません。

仮に無くなったとしても年金事務所というところにいくと再発行はできます。

③住民税を払う

最後に住民税というものを払う手続きをします。

会社員時代は保険と年金と一緒に給料からの天引きでしたが、フリーランスは自分で払うことになります。

こちらも区役所に言って支払い方法などを手続きすればOKです。

ちなみに税金は前年の収入をもとに計算されますので、独立して最初は収入が少ない場合は大変かもしれません。

会社を辞めて独立するのは難しくない

転職を経験していないと会社を辞めるのは労力のかかることに感じられるかもしれません。

やったことのない作業に対して不安を覚えるのは普通ですが、こうやって1個ずつ整理していくとそこまで大変ではありません。

半分くらいは前職の人事部がやってくれるものなので、みなさんとしては書類を無くさず整理しておくことなどです。

最低限のことは本記事の内容で大丈夫ですが、他にも質問があればぜひお気軽にお問い合わせいただたら答えられる範囲で返信します。

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