20代のうちから起業したいなら田舎にも目を向けると失敗しにくくなる説

「田舎で起業するという話をチラホラ聞くが何が良いのかピンとこない」
「もともと田舎出身だったが今は都心で就職して快適さを感じている」
「田舎で小さいお店を見かけると何で潰れないのか不思議に思ってしまう」

本日はそんな方に向けて20代から起業するなら田舎もオススメなことをお話していきます。

新しいビジネスを始める企業は20代の若者たちにとって特に魅力的です。

成功に導く道は多岐にわたり、その中で田舎に起業の視線を向けることが意外な成功の鍵を握っているかもしれません。

都市部に焦点を当てがちな現代社会で「なぜ田舎なのか?」と思う方もいるかもしれませんが、逆に言えば意外な可能性が潜んでいるのです。

この記事では、20代のうちから起業を考える若者たちに向けて、田舎でのビジネスが失敗しにくくなる理由やそのポテンシャルについて探ってみましょう。

20代が田舎で起業した時に得られるメリット3選

20代の方であれば田舎で起業すれば以下のようなメリットがあります。

①資本金が少なくても始めやすい
②協力してもらいやすくなる
③早いうちに黒字経営に持っていける可能性がある

①資本金が少なくても始めやすい

起業することには1円以上の資本金が必要なので実質的にお金はなくても起業できます。

しかし運転資金を考えると1円で起業するわけにはいきませんよね。

そこで貯金や家族からの借金、創業融資で数百万円くらいを作ってから始める方が多いです。

都心で起業すると数百万円なんて一瞬で溶けます、一人企業でも全然なくなります。

その間に仕事を作って稼いでいくわけですが、田舎だと家賃や人件費が安いので溶けるスピードが緩やかになります。

仮に最初は仕事がなかったとしても実際に倒産するまでにそこそこの期間があるのです。

仕事がない時の1ヶ月の猶予で天国と地獄なんですよね。

②協力してもらいやすくなる

さらに自治体も昨今の地方の現状に対して支援策を作ってくれています。

場所によって内容が違うので詳しくは調べて欲しいのですが、「地方移住支援金」「地方移転補助金」のように都心にいた人が地方で起業することにお金を出してくれます。

一番手厚いところだと1億円以上を出してくれます、すごいですね。

それくらい地方の自治体は「他県からわざわざ来て会社を起こしてくれる」という感じでサポートする体制を作っています。

さらに自治体と連携している企業もあり、コミュニティの中に入れてもらえたりもします。

実際に仕事になるかは分かりませんが、エリア事情など情報を聞けるだけでも有益だと思います。

他には仕事を手伝ってもらいたいけど従業員をたくさん雇うのも苦しい時は、安価に対応してくれる外注のフリーランスを紹介してもらえたりします。

都心の基準で行くと安いですが地方でずっと働かれている人からすると「まぁこんなもんでしょ」ってなるからです。

③早いうちに黒字経営に持っていける可能性がある

そんなこともあり最初から大コケする可能性が低いのが地方の特徴です。

語弊があるかも知れませんが都心に比べると「すごい企業」が地方にはあまりないです。

つまりライバルが少ないので単純に競争できることも大きいです。

都心に行くとフリーランスでさえ超優秀な人がゴロゴロいますし、大手企業も集まっていてブランド合戦が繰り広げられています。

さらに最近ではAmazonをはじめ海外企業が日本法人を設立して行っており、設立する場所はやはり都心が多いです。

国内だけでも競争が激しいのに海外からの刺客もやってくるので四面楚歌の状態なんですね。

それに比べると地方は今のところ痛気持ちいくらいの競争で済むので勝算があります。

それでもやはり地方には不便なポイントがある

良いこと言っても仕方がないので現状まだ残っている田舎の課題をお話していきます。

一番代表的にあるのは高齢化で、顧客にしろ外注先も高齢化が急速に進んでいます。

例えば田舎でタピオカ屋さんを開業するのは何となく厳しそうですよね。

そんな感じで自分のやろうとしているビジネスがどんな顧客に使ってもらいたいか、どんな協力者が必要なのか見直してみてください。

明らかにたくさんの若者が必要な場合は田舎だと成立しないかも知れません。

さらに人口自体も少ないので薄利多売のようなことがしにくいです。

都心だと人口が多いので安くても数をたくさん売って利益を確保することができますが田舎だと数を稼げません。

価格競争になるようなビジネスはできないと思ってください。

そんなことから田舎は個人所得が低いです、お金持ちのジャンルにいる人でさえ知れています。

だからこそ全勝で話したメリットにつながる場面があるのですが、表裏一体で所得が低いので大型契約みたいなことは少ないです。

超大金持ちがいれば1億円のマンションを売るみたいなことが可能ですが、田舎だとそもそも1億円のマンションを買うに値する人が圧倒的に少ないです。

先ほど価格競争は厳しいと言いましたが超富裕層もいないのでバランスを見極めないといけません。

そこそこお金持ちは田舎にもたくさんいるので価格プランを複数作ること自体は問題ありません。

皆さんがどんな会社を作りたいか分かりませんが「初期の不安定さを耐えて継続させる」ということに田舎が向いているのでしょう。