これからのフリーランスになるなら案件は掛け持ちするべき
「自分は営業とかやったことないから案件がどのようにして獲得できるのか知りたい」
「フリーランスになって5年経ち、今ではクライアントワークで安定した収益が出ている」
「フリーランスもサラリーマンも労働収入なので結局は馬車馬のように働くことになると思う」
本日はそんな方にフリーランスの働き方と収入の作り方についてお話ししていきます。
自由な働き方が得られるフリーランスとしてのキャリアを築くことが一般的になってきました。
しかし競争はつきもので新たな道に進む際には慎重な計画が必要です。
今回は「案件の掛け持ち」についてです。
多くの人が独立を検討する中、一つの案件に依存することなく、複数のプロジェクトを同時進行することが成功への鍵となるのです。
なぜなのか、どのように進めるべきなのか。詳しく見ていきましょう。
フリーランスが案件を掛け持ちすべき理由
フリーランスといえど複数案件を掛け持ちすることは可能ですし、同じ時間軸で複数の経験を積めるからです。
そもそもフリーランスにおける仕事の循環はとても早く、始まったと思ったら終わっていくものばかりです。
世の中のトレンドと連動しているからです。
そのため1つの案件に対して「できるか」「やりたいか」などを深く考えていると日が暮れてしまうのです。
もちろん断るものもサッサと断るべきです。
特に独立初期はブランドや実績がないので自分を慕って依頼してくれる機会は少なく、勉強しながらゆっくり案件に携わっていきたいと思うのが普通です。
確かに何かのトラブルになる可能性がありますが、それよりもやってしまったときのメリットが上回ります。
基本的には「できます」スタンスでいて、未経験のものも取ってしまって外注したり自分で独学して対応し切ることで経験と実績が貯まります。
貯まった実績を看板にして同じ種類の仕事を取りつつ、自動化できそうなポイントを探して効率化した作業に変換していくことで利益率も上がります。
浮いた時間で新しい仕事を受けたり昔からやりたかった自社サービスの開発に進めます。
気持ちとして自信がないだけで、実際にやってみると複数案件をこなしながら成長する方がはるかに良い未来が確約されているわけですね。
ちなみに士業やエッシャルワーカーのような資格がないと携わってはいけない仕事は、もちろん必要な要件を満たしてから受けましょう。
そこは法律違反になってしまいますので。
フリーランスが複数案件を掛け持ちする方法
まずは身の回りでフリーランスの方がいたら、ぜひ話を聞いて参考になりそうなものを探してみてください。
体が一つしかないから複数案件に対応できない、というのは完全な思い込みです。
例えば税理士に任せておけば良い会計作業を自分でやっているのであれば、それを税理士さんに依頼することで時間が浮きます。
また仕事の中身でも工程のすべてを引き受けるのではなく、「〇〇の作業に特化する」といった仕事の取り方をすれば良いものもあります。
・身の回りのことは自分でやるべきだ
・仕事は0から100までオールインワンで対応することがプロだ
そのような考えは自分自身が成長してからでも良いでしょう。
実際のところお客さんもフリーランスに対して期待値は高くないので、あなたが特定の工程だけ受注したいと言っても「まぁ個人だからね」と軽く納得してくれます。
あとはお客さんも発注のプロですので他のフリーランスを別で発注して全体として仕事を成立させるだけです。
そもそもを言うと日本は外注文化で、主力の自動車、建築、ITなど至る所でサプライチェーンという表現で「それぞれが部分的に受注する」ということをやりながら全体の仕事として成立させています。
それでも時間的に足りない場合はアルバイトやクラウドソーシングサイトで出会った人に、自分で作業を教えながら複数人のチームとして対応しましょう。
フリーランスは名前だけで小規模事業者のような体制でやっている方はたくさんいます。
「人件費がもったいない」という考えもわかりますが、トータルで考えて利益が残るのであれば何も問題ないでしょう。
むしろ利益率が高くても利益額が低ければ意味ないです。
また自分が外注する側に回ることで「発注者の気持ち」が体験できます。
今までの自分のヒアリング、提案のやり方に間違いがあったことに気づけるかもしれませんし、新しい提案の方法を思いつくかもしれません。
外注は自分自身の成長にもなっているのです。
いちおう会社によっては「機密情報が絡むから外注しないでほしい」という場合もあり、そのような時は外注せずに対応できる範囲で受注しましょう。
打ち合わせ度に「外注するのは問題ないか」を聞くようにすれば良さそうですね。