駆け出しフリーランスが案件を断るときの考え方とやり方

「駆け出しのうちは何でもやる気だけど、さすがに無料の仕事は断りたい」
「キャパオーバーで案件を断るときがあるけど、心象よく断る方法を知りたい」
「無理な案件を仕方なしに請けてトラブルになるのは避けたい」

本日はそんな方に向けてフリーランスとして案件を断る方法についてお話していきます。

駆け出しフリーランスにとって、案件を断ることは時に避けて通れない岐路です。

新たなスキルを身につけたり理想のプロジェクトに参加するためには、時には「いいえ」と言わなければなりません。

しかし断ることは簡単なようでいて、そのやり方や考え方には様々なニュアンスがあります。

今回の記事では駆け出しフリーランスが案件を断るときの考え方とやり方について、慎重なステップや心構え、そして円滑なコミュニケーションのポイントについて探っていきましょう。

フリーランスは案件を断ることがよくある

まず駆け出しだろうとベテランだろうとスケジュールやキャパの都合で案件を何でもこなせるわけではありません。

つまり断り連絡するのは一生つきまとうものなので、「案件を断らずに回す方法」みたいなのは考えない方が良いです。

サラリーマンのうちは雇用契約で上下関係があるので仕事は受けるのが基本ですが、フリーランスは業務委託なので「断っても良い関係」なのを意外と忘れがちです。

もちろん得意先で断りづらいみたいなのはありますが、大前提として無理して受けなくてもペナルティはないということを頭に入れておきましょう。

案件を断るきっかけは「予算、スケジュール、規模」の3種類です。

まずお金が赤字になるものは相手は得しても自分は出費になっているのでお断りすることになるでしょう。

そのために事前打ち合わせで予算を話し合うことをしっかりやりましょう。

たまに値段を決めずに仕事をする人がいますがトラブルになる確率が高いです。

続いてスケジュールはどうしようもありません、先方の望む納期にたまたま自分のスケジュールが追い付かない場合は断ります。

そこを見栄で受けて結局締め切りを守れなかったら、案件を断るよりも心象が悪いです。

場合によっては損害賠償などの話に発展することがあるのでスケジュール管理はするべきなのと、間に合わないものは断るのが正義だという認識でいてください。

また自分の規模に見合わない仕事も基本的には断った方が良いです。

顧客も漠然としたイメージで「○○をしてほしい」と思っているだけで、それにどれくらいの人員と時間とお金がかかるか分かってないケースがあります。

明らかに一人作業では対応できないものは断るか、外注などで対応できるかを検討しましょう。

どんな人も1日は24時間しかありませんから徹夜で何とかなるレベルと、そうでないものがあることを知っておいてください。

フリーランスが案件を断るときに考えること

断りの連絡はそのまま断る旨をメッセージや電話で相手に伝えることですが、どうしても人間なので少しくらいは罪悪感や無念があるものです。

そこで断り+@の考え方を何点か紹介しますので出来そうなものから真似してみてください。

まずは条件が本当に変えられないか相手に聞いてみましょう。

「もう少し予算が出ないか」「もう少しスケジュールを後ろにずらせないか」など相手の要望がどれくらいの確度かを知った方が良いです。

顧客も雑に考えていることがあって、条件にしている予算や日程はぜんぜん調整できる場合は相談せずに断るのが勿体ないです。

言い方としては「自分がお受けすると〇〇円以上じゃないと赤字になってしまいます」「今のスケジュールだと○○になってしまいます」など、こちらの状況をしっかり相手に伝える感じです。

間違っても上から目線で言ってはダメです。

あとは対応範囲を削れないかも確認してみましょう。

例えば1~10まで工程があるとしたときに「1~7までは対応できますが、それだとダメでしょうか?」と聞いてみるのです。

顧客も発注のプロなのでフリーランスの候補はいくらでもあって、複数人のフリーランスに分割して依頼しても採算が取れるならOKなのです。

もちろん要望通りの作業をこなしてくれないと発注できないケースもありますので、何でもかんでもお願いしていると「やる気ない人」に見られますので良い匙加減を覚えましょう。

あとは自分は断るけど代打を紹介できるなら紹介してあげた方が印象が良くなります。

「自分はどうしてもキャパが一杯ですが、知り合いのフリーランスを紹介することは可能です」と一言提案してみるだけでも顧客との関係性は保たれます。

それを相手が選ぶかどうかは別として「バッサリ断らない」ということが目的です。

少しでも相手の役に立とうとする姿勢が印象を良くするのです。

そんな感じで断るにも何パターンかあって、状況によってコミュニケーションの取り方を選べるようにしておけると理想です。