メーカーに転職するのはキャリアを好転させることにつながるのか?

「学生の頃からメーカーに就職する人は勝ち組というイメージがある」
「今メーカーにいるけど単純作業のような仕事が多く自分のスキルになっているのか不安」
「メーカーとそうでない業種で社風や待遇に違いや特徴があるのであれば転職前に知りたい」

本日はそんな方に向けてメーカーに転職することを想定したメーカー企業のお話をしていきます。

多くの人がキャリアの転換を模索する中で、メーカーへの転職が注目を集めています。

一般的にメーカーは安定した収入と豊富な福利厚生を提供し、さらに技術や製品開発の面での成長機会が豊富であるとされています。

しかし果たしてメーカーでの職務経験はキャリアにプラスになるのでしょうか?

本記事ではメーカーに転職することがキャリアの好転に繋がる可能性について、様々な観点から探ってみたいと思います。

メーカーの働き方の特徴

イメージしやすいところとしては「自社製品」の開発過程を社員という立場から観察できるのは大変貴重な経験になるはずです。

多くの企業が非メーカー企業で取引先や顧客という立場でしか、製品について知ることができません。

メーカーの社員であれば実際にアイデアから製造、テスト、マーケティング、カスタマーサポートまで一つの商品が世に羽ばたいていく様子が見れます。

いずれ起業をしたい方であればポジティブな経験に違いありませんよね。

上手くいく商品とそうでない商品を会社のお金を使って観察できるわけです。

一方で意外かもしれませんがメーカー企業で働く社員の一定数は「自社の製品をそこまで好きになれない」という人がいます。

理由はいろいろあって仕事が嫌いだから商品まで嫌いになったり、シンプルにライバル会社の商品の方が良く見えたりするからです。

人間というのは影響されやすい動物で普段よく会話する同僚が自社製品の悪口を言っていると、自分も同じような価値観に染まってしまいます。

労働環境に不満があるのは当然ですが、商品にまで不満が及ぶのは会社はもちろん、本人のやる気を下げますので良くないです。

あなたのキャリアを好転させるのも下降させるのも周りの従業員の価値観に左右されるので気を付けてください。

あと最近はコンプラやモラルに厳しくなってきましたが、メーカー企業に入社すると一層厳しくなることを知っておいてください。

商品や顧客に関わる情報の管理から、プライベートでやっているSNSや飲み会での発言などまで厳しく言われる会社もあります。

メーカー企業にとって、そこで働く従業員は商品のインフルエンサー的な位置づけです。

従業員の振る舞いによって予期せぬ不祥事や炎上につながるのが令和の時代なのは、メーカー企業では顕著に表れますので先に知っておきましょう。

メーカー企業に転職するのが向いてそうな人

続いてどんな人であればメーカー企業でのキャリアがメリットになりやすいのかという話です。

メーカー企業の大きな特徴としては部署の数や支店の数が多いので、色んな仕事やエリアを経験することができます。

一般的な会社は商流のうちピンポイントの業務をするため、経験できる職種の幅に限界があります。

メーカー企業は基本的には「すべての工程を自分たち手動で動かす」という会社の運営になるので、自然と部署やエリアが増えていきます。

そのため転勤や配置換えが苦手な人は向かないかもしれません。

最近は離職率を気にする会社が多いので面接の場で「転職や異動がありますが大丈夫ですか?」と聞かれると思いますので事前に回答を用意しておきましょう。

ちなみにこういう繊細な質問は盛らずに本音で回答しないと後で「思ったのとちがう」となりますので気を付けてください。

私もメーカーに就職したことがあるのでわかるのですが、メーカーにいると色んな仕事が用意されていて異動が転職のように感じられます。

営業から工場など全然違う仕事に変わる人は少なくなくて、新しい環境や経験を楽しめる方であれば定年まで居続けることができるでしょう。

前章でも触れましたが独立したことでメーカーにいたときの経験が役に立つ場面はたくさんありました。

またいろんな部署を知ることができていたので、顧客対応を柔軟にすることにもつながっています。

世の中にはいろんな価値観の人がいますので、それぞれに合った営業やマーケティングが必要になるからです。

近年は個人で情報発信してサービスを展開することが当たり前になりハードルも下がっています。

起業とフリーランス、副業のそれぞれに大きな違いがなくなってきていて、結局のところ個人で稼ぐというのは「自分という商品を売り込む」ことです。

長期的に見て個人で収入を得ることを想定している方はメーカーに一度は足を踏み入れてみてください。