20代で経験値が無いからと言って起業セミナーに行くと成功しない理由

「起業に興味があるので起業セミナーを探している」
「自分には大したスキルや経験がないから事前に勉強してから起業すべきだと思っている」
「親や友人に起業することを言ったら、会社経営について勉強することを強く勧められた」

本日はそんな20代で起業を目指す人への内容となります。

若い世代が起業の世界に飛び込むことは、新しいアイディアや情熱をもたらりビジネスの風景を変える可能性を秘めています。

一方で、20代で経験が乏しいからといって、単純に起業セミナーに参加するだけで成功が約束されるわけではありません。

実際のところ逆効果になることもあります。

本記事ではなぜ20代の経験不足が単なるセミナー参加では補えないのか、そして成功に向けてより現実的なアプローチが必要な理由に迫ってみましょう。

そもそも起業セミナーとは?

起業セミナーという言葉は知っていると思いますが実際に20代の時点で行ったことのある人は少ないはずです。

名前の通り「起業したい人が知識を得るためのセミナー」で、現役の経営者や経営コンサルタントの人が登壇されることが多いです。

値段はピンキリで無料のものもありますし、著名人が登壇するもので数万円する高いセミナーもあります。

最近だと学生向けの起業セミナーも当たり前に開催されていて、昔に比べると起業に対するハードルはとても低くなった印象ですね。

またオンラインサロンやYoutubeのメンバーシップに起業セミナーがコンテンツの一環として存在しているケースもあります。

ビジネス系のインフルエンサーのニーズが高まっているからでしょう。

起業セミナーに行く人は失敗しがちな理由

実際のところ皆さんは起業に対してどんなイメージを持っていますか?

昔の自分がそうだったのですが、知識、人脈などメリットがあるように考えている人が多いです。

しかし残念ながら起業セミナーに行っても大した知識や人脈は手に入らないのが現実です。

まず才能のある人は起業セミナーに行く必要がありません。

そのため起業セミナーに行く人は多くの場合いわゆる「普通の人」です。

冷静に考えてみると普通の人がちょっと偉い人の話を聞いたとて持って帰れるものなんてしれています。

なぜなら普通の人だからです。

「普通の人だから勉強するべきでは?」と思うかもしれませんが、普通の人が勉強になるのは行動のみです。

事前の学習や情報収集の99%は実際に会社を運営していくのに必要ないです、というか役に立ちません。

私の周りにいる優秀な経営者さんは揃って行動力が半端ないです、しかも聞いてみると頭の良い学校を出ているわけでも事前に会社経営を勉強したわけでもありませんでした。

いわゆる私のような普通の人がやろうとしている事前の勉強はただのインプットなので、インプットしている時間が逆に勿体ないです。

仕事は結果が全てなのでアウトプットの時間を増やす方が上手くいきやすいからです。

何回セミナーに通ったとしてもインプットの時間でしかないので、その間に発生する売り上げはもちろん0円ですし何かの仮説を検証した結果も得られません。

行動を起こすことが自主勉強のようになっていて、もちろん最初から想定通りに進むわけではないですが回数と時間を重ねることで精度が上がっていきます。

また行動自体が自分にとっての貴重な経験値としてストックされます。

そういう意味では起業をして1年くらい経ってから誰かの教えを乞うくらいの方が効果があるのかもしれません。

起業セミナーではないですが経営者の多くは経営者同士の飲み会や交流会には通っていて、そこで雑談ベースに情報交換をしています。

つまり行動しながら情報収集や知識を蓄えていることになります。

事前に準備するような方法とは違うスタンスであることを私は知りましたね。

なぜ起業セミナーに行きたいのか?

ではなぜ多くの人が起業セミナーに通っているのでしょうか?

先ほど言ったような勉強のつもりで通っている人と、シンプルに誰かの方法を参考にすれば上手くいくと思っているからです。

確かにビジネス系のインフルエンサーの発言内容は正しいことが多いですし、自分も真似できそうに思えます。

少しだけ意義を唱えるとすると、私たちのような「普通の人」がそのような凄い人たちの考え方や方法を真似ても上手くいくのでしょうか?

持っているスキル、お金、国の経済状況など前提条件が違いすぎて模倣できる点は少ないはずです。

セミナーに登壇する人やSNSで発信するインフルエンサーは「あなたでもできます」と言ったことを発信するのが仕事なのです。

別に参加者を騙しているわけではないです。

不特定多数の人に対して何かのアイデアや考え方を教えようとしたときに、主語を大きくしたり話を肥大化させないといけないのは仕方のないことです。

個別コンサルではありませんからね。

だからこそ起業セミナーの内容は実際の経営には活かせないことが多いのです。

起業セミナーに行く時間やお金があるのであれば事業活動のために使う方がよっぽどコスパが良いはずです。