「頭ごなしに怒るのではなく気付かせる」とかいう新しい解決法を話す奴
会社、アルバイト先、部活など人間はある程度の年数やスキルを積むと自然とリーダーもしくは管理職に就くことがあります。
私も部活では副部長、会社では新人のメンターをやったことがあり、今では自分の会社をやっているので従業員や外注先のコントロールがメインの仕事になってしまいました。
ぶっちゃけ言うと他人の監視や教育、改善は興味ないどころか普通にやりたくないです。
加えて根っからの注意下手というか最近は怒る体力すら無くなってきた気配があります。
そんな管理者あるあるを雑談で話すと似たような境遇に人から「頭ごなしに怒るのではなく部下に気付かせる」という話をしてくれる人がいるが全然理解できない。
そもそも10代、20代で自分で考えたり行動を改めることは少ないからである。
確かに気づきによって学びや反省を得られることがあるのは私も経験があるが、同じことを反復して経験したことによるものがほとんど。
結果的に怒らず改善した、という意味では管理者側の思惑通りであるが圧倒的に時間がかかる。
そこまで教育に時間をかけれる人は少ない、管理者にも上司がいたり会社というブランドがチラつくからだ。
とはいえ私の新人時代よりは世の中的に「怒らず気付かせる」という手法がメインになりつつある。
一番大きいのはパワハラ、モラハラなどが厳しくなったことだ。
さらに日本は人口減少かつ少子高齢化なので若手にポンポン辞められるのはリスクでしかない。
会社、学校としても「その叱責は本当に必要なのか?」と言わざるを得ない。
もともと管理者個人としても怒るのが好きな人は少ない。
「怒るのはダサい」
「怖い先輩は嫌われる」
「誤解を生んで告発されるかもしれない」
そんなことはずっと頭をよぎっているので、「怒らず気付かせる」というのは管理者にとっても楽な教育方針なのだ。
ほとんど怒らない人でも陰で後輩の愚痴を言ってストレス発散したり、仕事を任せず自分で対応することで「怒らず」済ましているケースが多くなった。
それもあってか最近では「管理職になりたくない」「責任を背負いたくない」という人が増えている。
世の中そんなに上手い話はないということなのだろう。
「じゃあやって指導すれば良いのか?」
教育に時間をあまりかけられないのなら割り切ってストレートに注意しよう。
怒りたくないなら時間とメンタルを犠牲にしよう。
その2点だ。
全国の新人たちよ、先輩も好きで怒っているわけでもないし、怒らない人は別に仏の精神を持っているわけでもない。
それに改善ポイントを教えてもらえないのは個人の成長としては損していることにもなる。
日々の報連相の中で「〇〇さんならどうしますか?」などフィードバックをもらうくらいは意識してみると良いかも知れない。