転職でキャリアアップするための求人の見方を教えます
「転職サイトの求人は就活の時のような感じて見ていけば良いと思っている」
「求人がどれも同じに見えて結局家からの距離と給与だけで比較してしまっている」
「就活と違って説明会がないから求人だけで情報を読み取るため企業分析が難しいと感じる」
本日はそんな方に向けて転職サイトの求人の見方についてのお話です。
転職はキャリアの舵を切り替え未知の領域に進む一歩ですが、転職に成功するためには正しい法則を見つけて見極めることが重要です。
この記事では、「転職でキャリアアップするための求人の見方」に焦点を当て、転職する際の自分の判断軸となる情報を探求していきましょう。
求人の見方を少し変えるだけで皆さんの転職活動がより有益になりますのでぜひ最後まで読んでいってください。
転職する目的をもう一度考え直してから求人を見よう
まず転職の目的を今一度はっきりさせるところからです。
転職の目的がざっくりだと求人をただ眺めて終わることになりますので、もう一度頭の中にあるものを言語化して見てください。
そうすることで給与なのか時間なのか第一優先すべき条件が明確になったり、自分が現職に不満に思っていることが再確認できます。
いわゆる転職の軸と呼ばれるものですが、ざっくりしたままの状態で求人をみてエントリーして面接まで行ってしまっている方が多いので事前に共有しました。
ちなみに求人サイトについては以下のようなサイトを使用していますので、まだサイト閲覧まで辿り着いてない方は参考にしてください。
マイナビ
リクナビ
DODA
パソナ
MS-JAPAN・・・経理、人事などのバックオフィス
リジョブ・・・美容・ヘルスケア
ジョブメドレー・・・医療・介護
士業JOB・・・会計士、税理士などの士業
こんな感じで転職サイトの求人を見る
転職サイトは2、3サイトを登録して同時に複数の企業にエントリーするのが当たり前になりました。
一方で昔のような「大手企業」「公務員」などのキーワードだけを頼りにして見るのは危険です。
また企業ですがエリアは絞るでしょうが、人数規模や売上は絞らないようにするのがコツです。
先ほども言いましたが転職の目的を達成するためには、みんなが良いと言っていることが自分にも当てはまるとは限らないからです。
架空の求人を作ってみたので例題として使っていきましょう。
◾️会社名:株式会社テスト
■概要
・代表者:田中太郎
・所在地:京都府京都市市○○
・資本金:3000万円円
・設立年度:1993年1月
・従業員数:160人
・拠点:京都、大阪、愛知
・事業内容:ITシステムの受託開発
自社サービス「デジタル実験室」を展開中
■求人内容
◎仕事の内容
自社ブランドである「デジタル実験室」は、顧客の自動化やデジタル化を手助けするツールの提供と導入支援を行う法人向けサブスクリプションサービスです。
受託案件で培った知見と開発力を活かして顧客に最適なデジタルツールを提案、導入のお手伝いを行います。
社内にエンジニアのいない文系企業でも作業の自動化やデジタル化が実現できる支援が可能です。
【1日の流れ】
午前:部署内で情報交換や顧客への提案内容のすり合わせなどを行います。
午後:既存顧客への訪問を行います。
新規顧客については自社サービスの提案や課題のヒアリング。
自社サービス導入済みの顧客については導入状況のヒアリング。
【社風】
礼儀をベースにしつつも年齢に囚われすぎない風通しの良い人間が多いです。
◎配属先
本社
◎雇用形態
正社員
◎試用期間
3か月
◎必要な能力、経験
営業経験が3年以上
コミット意欲が強い方
主体的に動ける方
◎当社の魅力
受託開発で幅広い業界の案件に携わった実績を活かして付加価値の高い提案ができます。
社員ごとに一定の裁量を任せているので部署の中で主体的な活動ができます。
■勤務条件
◎想定年収
400万円~
◎通勤手当
あり
◎残業手当
なし
◎各種保険
あり
◎就業時間
9時~18時(休憩1時間を含む)
◎休日
年間120日
※GW、夏季、年末年始は休暇あり
自分の経験値との共通している点を探す
転職は求職者と企業のマッチングと言われるように、双方の共通事項を作り出すことがポイントです。
当たり前かもしれませんが、社風とは真逆の性格の人がエントリーしてきたら不合格にしやすいですよね。
最初は難しいかもしれませんが「あなたがこの企業の採用担当だったら?」という視点を持つことが大事です。
例えば例題に対する共通点としては以下のようなものが考えられます。
・営業経験は5年目で法人と個人ともに経験済み
・現職がIT企業で文系企業への営業をしたことがある
・入社1年目の時に新入社員の中で3番目の営業成績をとった
なぜ求人を出しているのかを想像する
そもそも企業がなぜ転職サイトに求人を出すかを考えてみて下さい。
定期的に新しい人材が必要なだけなら新卒やアルバイトを採用していれば事足りるはずです。
よく言われる「中途採用は即戦力採用」というように「中途社員が欲しい理由」が何かしらあるのです。
もちろん求人を見ただけでは把握しきれませんが、自分なりの想像や仮説を立てる練習はしてみるべきでしょう。
先ほども言いましたが転職はマッチングなので自分の想定が外れていても、面接を持って相互理解をするわけなので構えて考える必要はありません。
「どんな会社なのかな?」とフランクに考えてみてください。
例題の求人だと以下のような想像ができるかもしれません。
・創業して長い年月が経っているからオペレーションはガチガチに出来上がってる
・その上で裁量を持って主体的に動くということはノルマがありそう
・残業代がないということは年俸制の給与体系かもしれない
・自社サービスがある以上は社内でエンジニアを一定数は抱えている
・社員数から見て1年で採用する人数は多くても10人くらい?
あくまで仮説ですので面接で話してみないと実際のところはわかりませんが、事前に相手のことを考えた上で面接することで答え合わせをするような感じになります。
つまり企業に対して興味を持つことができるわけですね。
何社かエントリーしていると自己PRや志望動機がついつい単調になったり当たり障りのない内容になりがちです。
それでは他の求職者に負けてしまいます。
面接という短い時間で自分の人間性やスキルを知ってもらうためには中身のある会話をしなくてはなりません。
まとめ
なんとなく察しの良い方は気付かれたかもしれませんが、求人を見ながら自己分析や面接対策の一部をしているような感じになります。
本来の転職活動ってこういうことで、自分の軸や特徴を振り返って共通点のある求人や会社を探すことです。
年収を上げることだけを考えていると、つい自分のことを誇張した自己分析になったり、行きたくもない会社の求人にエントリーしてしまいがちです。
冒頭に話した転職の目的を達成することが全てですので明日からの転職活動に取り入れて見て下さい。