「あいつもよく俺に怒られてたんだよ」っていう奴
会社やアルバイト先で「尊敬される教官アピール」みたいなものをしてくる上司、先輩がいます。
「数々の後輩(取引先の新人)を育ててきた」
「最初はダメダメだった人も俺の指導によって成長できた」
「どんな理不尽も耐えて頑張るといつか報われる」
みたいなことが言いたい人ですね。
男性の40代以降に多い人種かと思います。
会社内の特定の誰かの話題になって「Aさんってすごいですよね」みたいな話の延長線上で「そうそう、あいつも最初はよく俺に怒られたモンだよ、よく成長したよ」みたいなオチに持っていく人です。
そんなことを言われたら「Aさんのことを指導されてたんですね、知らなかったです」と言うしかないですよね。
尊敬される教官アピールをする人の背景にあるのは以下のようなことです。
・スキルが高く自信がある
・どちらかと言うと合理主義の価値観
・それなのに組織内ではイマイチ評価されてない
なんか惜しい感じですよね、仕事としては何の問題もない所か結果を出す傾向にあります。
中間管理職や新人の指導係などマネジメント的なポジションにすでに就いていることが多いです。
そのため経済的な不安や嫉妬はどちらかと言うと少ないので、陰口や嫌がらせみたいな明らかな攻撃は避ける傾向にあります。
スキルがあって揉め事も少なくて会社からしたら良い人材なのですが、実際のところ今のポジション以上の評価を受けていない、出世路線からは外れていることが多いです。
そして本人は気づいていないという惜しい感じの方が「尊敬される教官アピール」をします。
「尊敬される教官アピールをして何がしたいの?」と思われたかも知れません。
あなたに対して尊敬される教官アピールをする目的は以下のようなものが多いでしょう。
・あなたのことを自分に懐かせたい
・別の人の評判を下げてあなたを自分の味方にしたい
・あなたの会社内の人間の観察具材を探りたい
先ほど明らかな攻撃はしないと言いましたが、向上心はあるので今のポジションに甘んじず、更なる結果を出したり出世をしたいと考えています。
そのために利用できるものを探していたり、ライバルになりそうな人のウィークポイントを見つけたいと言う意識があるわけです。
そこでまずあなたが敵か味方か、あわよくば自分の派閥に入れたいという気持ちになります。
あなたが自分のことをどう思っているのか?
今どきの若手はどんな人を尊敬しているのか?
自分は会社内でそれなりの威厳を保てているのか?
自然とそんな発想になるため「尊敬される教官アピール」をします。
ちなみに「あいつもよく俺に怒られてたんだよ」への返し方は「そうだったんですね〜」と空返事しておくのが良いでしょう。
向上心に満ちたやる気のある人ではないことを感じてもらうためです。
あなたが実際のところ向上心があるのか、スキルがあるのかは一旦置いときましょう。
コイツは敵にならないどころか味方にする価値もない人だ
みたいに思わせることができたら最高です。
自然とあなたに仕事関係以外で話しかけてくることが少なくなるでしょう。