転職でワークライフバランスを改善する人はどれくらいいるのか?

「今の仕事が残業だらけで正直もう辞めたいと思っている」
「今の仕事に不満は無いけど超大手企業に勤める人の話を聞くと羨ましく思える」
「自分は仕事とプライベートどちらも充実していなくて何をすればよいか迷っている」

本日はそんな方に向けてワークライフバランスについてお話していきます。

ワークライフバランスは、現代社会においてますます重要なテーマとなっています。

特に、転職を検討する人々にとって、ワークライフバランスの改善は魅力的な目標となることがあります。

しかし実際に転職を通じてワークライフバランスを改善できるかどうかは、多くの要因に左右される複雑な問題です。

本記事では転職を通じてワークライフバランスを改善することがどれほど現実的かについて、さまざまな側面から探ってみたいと思います。

ワークライフバランスは何もしなくても改善されている

基本的な話としてワークライフバランスは改善に向かっているのが今の日本です。

もちろんブラック企業と呼ばれる会社はまだまだ残っているのですが、大半の会社は長時間残業を削減したりセクハラ・パワハラに注意する仕組みを作っています。

理由は簡単でその辺の法律がどんどん厳しくなっていて、それに合わせないと会社としてやっていけないからです。

つまり私たちが何か行動を起こさなくても少しずつ良い方向に向かっているのは事実としてあって、この流れはどんどん加速していく見込みです。

それでも出来る限り安全な会社選びをしたいということであれば業界で絞ることです。

先ほども言ったようにブラックな環境はまだ残っていて、特定の業界にのみ残っているような状態です。

まず代表的なのは建設業界です。

東京五輪や大阪万博、それに伴うインバウンド需要で全国的に建設案件は多いにも関わらず、対応できる人間が少ないので残念ながら誰かにしわ寄せが行ってしまっています。

法律スレスレのところで限界まで従業員のシフトを増やして何とかやりくりしている状態なので、家庭をかえりみる余裕はないです。

他にはエッセンシャルワーカーも同じような状態です。

少子高齢化で圧倒的に需要が膨らんでいて、しかも肉体労働なので建設業と同じく限られた人数で何とかやり切っている状態です。

またエッセンシャルワーカーにも甲乙あって、介護系は給料が低い傾向にあり若い人からは敬遠されています。

医療系は給料は良いものの資格仕事なので、就職したい人がそっくりそのまま入社できるルールではありません。

つまり求人を強化したところで資格に合格できる人は部分的なので結局のところ簡単に人員増を実現できない仕組みです。

あとは教師も人手不足によりブラック化しているところが多いです。

私が子供のころでは考えられないくらい今の教員志望者数は激減していて、もはや資格仕事とは言えないくらいの状態です。

公務員なので安定はしていますが昨今のモンスターペアレント問題や部活顧問がボランティアであることなど、いろんなマイナス面がSNSを中心に湧き出てきていて「教師になんてなりたくない」という価値観が広まってしまいました。

建設、エッセンシャルワーカー、教師とトップ3のブラック業界を避ければ多くの人はワークライフバランスを保てるでしょう。

ワークライフバランスより深刻になっていること

時代のトレンドは常に変わっていて今ではワークライフバランスはそこまで大きく取り上げる人がいません。

それは先ほど言ったように改善されていることと、それよりも「給料が上がらない」ことの方が問題視する人が増えているからです。

つまり残業は減って良かったけど残業代が減った分だけ給料が下がったわけです。

加えて基本給は横ばいで物価だけ上がっているので可処分所得が減った人がたくさん出てしまっています。

最近では副業、ダブルワーカーまでしてお金を稼ぐのがそんなに不思議なことではなくなっていますよね。

もっと言うと年金暮らしの高齢者がアルバイトしているのも多く見かけます。

最近の一番の困りごとはシンプルに「お金がないこと」です。

声を大にして言わないだけで、「お金もらえるなら残業したい」という人が一定数います。

給料が上がらないのは色んな要因があって、自分の頑張りだけでは簡単に改善できません。

給料を上げるには会社が儲かっている必要があるので、まずは日本の企業の利益額が増える状態に持って行かないといけないからです。

実現できるまでには数年かけての変化が必要になるでしょう。

結局のところ多くの人間はたくさんのお金を稼いで、そのお金で趣味や買い物をすることでメンタルの健康を保っていたのかもしれません。

体だけ健康でもお金がなく買い物に行けないのでは心がすさんでいくわけですね。

そういう意味では今の時代は「逆にめっちゃ働く」ことで人生に変化が起こせるのかもしれません。

働くというのは残業でも良いですし、副業を始めることでも良いでしょう。

昼間はOLしながら夜はキャバクラで働く若い女性がたくさんいるのを知っていますか?

冷静に見て心配になる現象ですけど、多くの場合「自分からそうしている」というケースなのです。

とにかく時間がある分だけ働いて稼いで、そのお金で推しにスパチャを送りまくる、それで心が満たされる、という繰り返しをしているわけです。

何事も加減が必要ですが本人が望んでいて心が安定するのであれば、そういう生活もアリかもしれません。

とはいえ誰にでもマネできることではないので無理にやることはないです。